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小林よしのり
2022.11.6 10:54日々の出来事

参政党の「信教の自由」発言は統一協会を守ることになる

参政党の松田・神谷両氏の鈴木エイト氏に対する
抗議の動画を見た。

参政党が統一協会の支援を受けた事実はない。
それは分かった。
だが、わしは神谷氏の意見に違和感を持っている。

第一に、「信教の自由」があるから、統一協会だけ
を批難するのはオカシイ、全宗教を問題にすべきだ
という意見だ。
これは統一協会にとっては嬉しい意見だ。
守ってもらえたと感じるだろう。

言っておくが、「信教の自由」は絶対ではない!
公共の福祉の制限が付くし、反社会勢力を日本国
憲法が守っているはずがない!

統一協会は「反日・反天皇」のカルト団体である。
そこに「信教の自由」を適用して、創価学会と同様に
語るから、参政党は統一協会を擁護しているのでは
ないか?という疑念が生まれるのだ。

そもそも統一協会は「宗教」と言えるのか?という
問題すらある。
日本でだけ通用する教義を使って、日本人からだけ
永久に献金させるシステムは、宗教ではない!
「信教の自由」を通用させてはいけない。

さらに一度、マザームーンに忠誠を誓った政治家は、
党を変えれば、忠誠は突然消滅するものなのか?
これは単なる「サービス・トーク」と、笑って済ま
せられるものなのか?
だったら自民党と統一協会のズブズブも、「サービス・
トーク」と言っておけばいいじゃないか!

松田・神谷には「哲学」がない!「思想」がない!
まあ、これは全政治家に言えるものかもしれないが、
「反日・反天皇・自虐史観」を容認することは、
左翼であって、少なくとも保守ではない!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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